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シドニーへS Setの葬式鉄に行った話(1)

(・∀・)

前回遠征から1年4か月が経過した2019年7月。
「S Setも引退したし、そろそろ普通にシドニーへ撮り鉄しに行こっかな~」と気軽に考え、いつものようにシドニーの鉄道に関するWEBサイトを閲覧していた私の目に、驚くべき記載が飛び込んできました。

 ――S Setパブリック引退ツアー 6時間乗り通し&各駅でフォトストップあり!――

当然参加即決となったわけですが、問題は仕事とお金。こんな直前の飛行機だとものすごい金額になりそう……という話と、こんな直前に長期休みが欲しいと言い出したら上司がどんな反応をするのか、という2つの極めて大きな懸念事項がすぐに私を引き留めてしまいます。
結局航空券はオフシーズンということもあり、1週間前なのに往復QF直行便92,000円と破格の物を確保できましたが、上司は……

快諾してくれました!(笑)

 というわけで信頼と安心の翼で一路シドニーへ。
早めに着いてQFのスポットインを撮ろうと思ったところ、偶然羽田から韓流スターがプライベートジェットで飛び立つタイミングに重なり、展望デッキには大量の女性陣が集結していました。単に珍しい色のKE機が居るなあと撮り続けていた私は、飛んだ後になぜか女性陣に囲まれ出来を確認させられたのでした。笑

冬のシドニーは初。段々と高度を下げる飛行機からは、今まで見たことが無い冬特有の柔らかい朝日に照らされる町が見下ろせ、めちゃくちゃテンアゲ。
前回の沖止めとは異なり今回はちゃんとターミナルに到着したので、荷物回収にそこまで時間を要さずに420番バス(Eastgardens行き)に飛び乗ることができました。バスで空港駅のクソ高い入場料を回避する悦びは一度知ってしまうともう止められません。バスでは国内線駅(Domestic Airport駅)の1つ先のMascot(マスコット)駅まで出られ、イラワラ線回りでシティへ出るよりずっと早くセントラルへ着きます。

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セントラル駅で乗り換えた列車はK Setでした。この「背摺りがダイナミックに180度回転する」旧型車特有の転換クロスシートも、S Setが引退した今ではK Setでしか体験できません。最近の車両は全て京急の2扉車のようにちゃんと背摺りが横に移動します。

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いつものバッパーで大荷物を解放して、”The Goods Line”へ向かいました。ここはかつてDarling Harbour(ダーリンハーバー)が貨物の一大拠点だった1980年代まで、メトロポリタン貨物線として使われていた線路を遊歩道に転用したものです。同貨物線のうち廃線になった区間は、大半がライトレールにそのまま転用されていますが、セントラル駅周辺のこの一角(Railway Sqからパワーハウスミュージアムまで)が遊歩道となったのです。
途中までは線路らしき軌条が残されていますが、あとは蓋がされていたり線路ではなく普通の鋼が置かれたりしています。ただ、パワーハウスミュージアムが近くなるにつれて本物の分岐器が置かれている等、また鉄分が濃くなってきます。

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パワーハウスミュージアムの脇はUltimo(ウルティモ)地区。古くからの建物も残り、このパイ屋さんのような人気店も多く位置しています。

一通り散歩してからセントラル駅へ向かうと、………いました!!!

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(影がめちゃくちゃですが許してください)
私の単推しV Set。やっぱり何回見ても武骨さの中にある流麗さがとにかくかっこいい。こんな重たそうな見た目をしてるのに平気で120㎞/h以上出せるギャップもいい。とにかく全てがかっこいい最高の車両です。
なおセントラル駅では、シドニーメトロの延伸工事に伴って13~15番線が消滅したほか、9・10番線の有効長が10m程度削られV Setの8連がギリギリ収まるサイズに短縮されています。写真の2編成(V11とV15)はその9・10番線に停車していました。

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一番安い航空券が現地水曜着だったので、インディアン・パシフィックが撮れました。ホームを歩いているとレストランカーのワインがよく見える場所を見つけたので1枚。
ちなみにインディアン・パシフィックの客車は、上で挙げたV Setと同じくComeng製(コモンウェルス・エンジニアリング社)で、東急7000系等でもお馴染みの米国Budd社の技術のライセンスを受けて生産されました。ドアの下あたりにある製造銘板を見ると、バッド社から技術供与を受けた旨の記載が見られます。

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こういう各方面の行先が並ぶ光景や、様々な車両が並ぶ風景を見るとどの国に行っても心が高鳴ります。
上の写真に写っている車両はインディアン・パシフィック以外はあと数年で置き換え、またはインターシティ運用から撤退することが予定されています。また下の写真では、シドニーメトロ延伸に伴い廃線となるT3 バンクスタウン線の表示も出ており、旅行者にとっては真にこういう日常の記録が重要なことを強く意識させてくれた1枚です。

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さて、相も変わらずToongabbie(トゥンガビー)駅へ来たのですが、冬光線で滅茶苦茶影が刺さって悲惨なことになっていました。大人しくもっと先のMount Druittとかでやっていればもっとマシだったはず。まあ長編成なのがわかるようなカットは撮れたし良いでしょう。
今日の牽引機はインディアン・パシフィック塗装のNR Class 27号機と通常のPN(Pacific National)塗装の43号機。先頭にNR27が来てくれたのは良かったです。
Toongabbieは午前中が順光なのですが、その時間に撮れるいい被写体はV Setしかいません。


シドニーメトロ編へ続きます。
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