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西武鉄道◎日誌(撮影記)


-臨20- Opalカードの考察



【電車乗車に必須】
シドニーでは2016年夏に「紙の切符」が全て廃止されました。そのため電車乗車時には必ずこの「Opal(オパール、発音はオウパルといった感じ)カード」を利用しなければなりません。これはスイカやパスモのような公共交通全般を利用できるICカードで、1回用(現地ではSingle Ticketと表記)でなければ何度もチャージして繰り返し使えます。
ここではそのOpalについて、ごく一般的な情報からオタク的な考察まで色々と触れていきたいと思います。

【種類】
私達のような旅行者は16歳以上であれば大人用(Adult、黒色)、4~15歳であれば子供用(Child/Youth、緑色)のカードを購入することになります。子供用カードの購入に特に年齢を示すものを提示する必要はありません。
普通のOpal(黒、緑色)は繰り返しチャージして使えますが、1回用Opal(白色)は使い捨てで再度のチャージもできません。1回券の運賃には別にデポジットが含まれているわけでもないので、使用後はゴミ箱行きかコレクションにしましょう(笑)。

【Opalを買う】
主な購入場所は
・空港駅(Domestic,International両方)の窓口
・セントラル(Central)、ウィンヤード(Wynyard)、サーキュラー キー(Circular Quay)駅の「Transport Customer Service Centre」
・空港内を始めとした各地の「Opalマーク」を掲げたコンビニ、キオスク、ニュースエージェンシー、Woolworths(スーパー)
・観光案内所(ここでは無料配布。ただしチャージ額ゼロ)
です。これらでOpalが欲しいと言えばいいだけ。詳しくはhttp://www.retailers.opal.com.au/へ。

観光案内所以外では、購入時に必ず最低10ドルはチャージしないと売ってくれませんので、「いくらチャージするか?(ちなみに現地では「チャージ」を"Top up"と言います)」と聞かれたら10ドル以上(チャージ単位は10ドル)の額を答え、代金を支払ってください。
重要なのは空港駅以外の駅窓口ではOpalは売っていないということ。極めて意味不明ですが、まあこれがあっちのやり方なんでしょう。

※1回用Opalカードは「Opal card top up machine」がある駅でしか買えません。また1回用Opalバスチケットは、「PREPAY ONLY」(バスでの支払い不可)以外のバスで、そのバスに限り有効なものを売ってもらえます。一々支払うのも面倒ですし、何より1回券では以下で述べる様々な割引が一切適用されないので、普通のOpalを購入することを強く勧奨します。

【使う】
使い方は簡単。電車・バス・フェリー(※)・路面電車全てで、日本で電車に乗るのと同じように乗るときにタッチし、降りる時にもう1度タッチするだけ。残額が不足しそうな場合は事前に駅やコンビニなどでチャージしてから乗ってください。


改札上部にくっついてるカラフルな○印がOpalのカードリーダーです。どの交通機関に乗るときも、音が鳴り緑色の画面が出るまでタッチし続けてください。
※サーキュラーキーとマンリーを往復する公営フェリーでは下船時のタッチは不要。また「シドニー/マンリー ファストフェリー」は民間事業者による運営のため、Opalは使えません。

【運賃】
電車・バス・路面電車・フェリーで全て運賃体系が異なっており、かなり複雑です。値段と区分はここで見てください。以下では全て大人用を前提に進めます(子供用は全て大人用の半額であるため)。また鉄道の運賃計算の細かい話は一番下で詳説します。

【鉄道運賃の区分】
鉄道だけは通常のキロ程による区分に加え、以下のような区別も行われます。
①通常Opal運賃→ラッシュ時間帯に適用される通常の運賃。
②オフピークOpal運賃→ラッシュ以外に適用される最安の運賃。
③1回用Opal運賃→いつでも同じの最高運賃。
③だけは既に述べた通り片道分しか効力を持たないため、途中下車やその他一切の割引といった普通のOpalカードで受けられる恩恵は得られません。

【様々なCapの存在】
Opalの特徴として、1日当たり15ドル、かつ1週間(月曜~日曜)当たり60ドル以上運賃を支払う必要が無い点が挙げられます。またこれとは関係なく、日曜日は2.5ドル以上運賃が徴収されません。これをCap(キャップ)と呼びます。
Opalが利用できるいかなる交通機関において、何度乗り換えたり途中下車したりしてもよいので、OpalでCapに達するまでの運賃を支払っていればCapが適用されます。非常に有能な制度です。
※ウザいですが空港駅の利用料はこれらのCapの対象外です。その代わりに1週間に27ドル以上は徴収されないという別のCapが適用されます。

【運賃計算上の特例】
また全ての交通機関ではこれに加え、以下の3つの特例が存在します。
①異種乗り換え割引
電車とバス、バスと路面電車というように異なる交通機関を60分以内に乗り継いで利用する場合、1回の乗り換えで2ドル割引になります。ただしフェリーと路面電車の乗り継ぎは対象外。
バス→電車→バスというように2回以上の乗り換えが有っても、それぞれ乗り換えが60分以内であれば割引対象となります。つまりこの例では4ドル引き。
※マンリーフェリーからの乗り換えは、乗船時のタッチから130分以内であれば割引が適用されます。

②一旦下車の取り扱い
ある停留所または駅などで下車船し、60分以内に同じ場所から乗車船する場合、運賃計算に用いるキロ程は直前に乗車したときのものを引き継いで使用します。
例えばA停留所からB停留所までバスで行き、一旦下車し60分以内にB停留所から再びバスに乗りC停留所へ向かった場合、AからCまで降りないで乗車したものとして運賃を計算します。往復で同じ区間を通る場合は明確な記述が無いものの、私の電車・バスの乗車記録から推測するとこれが適用されていると言えましょう。

③1週間に8回Journeyを行った場合、それ以後の運賃が全て半額
Journeyとは直訳すれば「旅」。つまりOpalで旅行した回数が問われます。
1回のJourneyは上記①,②の何れの条件も適用できない場合、初めて完結します。要は様々交通機関を使ったとしても、最後にタッチしてから60分経過した時点で1つのJourneyは完結するのです(マンリーフェリーは130分)。これを8回繰り返せば、それ以降の運賃はいつでも半額です。当然Capも適用されます。

【タッチ取り消し機能】
便利な機能で、1度ある駅・停留所で乗車のタッチをしても、30分以内に同じ駅・停留所で出場のタッチをすれば、運賃は一切引き去られません。例えばちょっと駅のトイレを借りたいときなどにおすすめ。



ここからオタク分が一気に増加します。

ここからはこの路線図を見ながら読んで下さい。PDF形式。

【鉄道の運賃計算キロの無い区間の運賃算定】
営業キロが設定されていない区間も一部存在するようで、そこでは実際の走行区間とは異なる区間の営業キロを用いて計算します。州政府のサイトでは明言されていませんが、T2系統が使用するWolli Creek駅のイラワラ線―イーストヒルズ線の短絡線と、T5系統が使用するHarris Park―Merrylands駅間の短絡線には運賃計算キロが存在しません。そのため、それらの短絡線を通る列車に乗った時の運賃計算上の経路は、以下のようになります。

T2…本来Wolli Creek駅には物理的に停車できないが、止まったことにする
T5…本来Granville駅は通らないが、通ったことにする

【シティサークルの運賃特例】
シティサークルの各駅(Central, Town Hall, Wynyard, Circular Quay, St JamesとMuseum駅)とイースタンサバーブ線のMartin Place駅のうち、Central, Wynyard, Martin Place駅(以下、3駅と呼称)に、これらよりも郊外側の駅から到達し通過する場合、運賃算定に用いる営業キロは以下の通りになります。

①3駅に郊外側から到達し、そのままシティサークル各駅へ3駅の改札を出ることなく向かう→出発駅から3駅までの営業キロに、一律3.21キロメートルを加える
例:Strathfield→Town Hallの移動…StrathfieldからCentralの営業キロに、3.21キロを足した値を運賃計算に用いる。

②3駅に郊外側から到達し、そのままシティサークルを抜け、別方面の郊外へ向かう場合→出発駅からシティサークルの「入口駅(3駅のうち1つ)」までの営業キロ+3.21キロ+「出口駅(3駅のうち残り2つ)」から下車駅までの営業キロを合算した値を用いる。
例:Redfern→North Sydneyの移動…RedfernからCentral(入口駅)までの営業キロに3.21キロを足し、さらにWynyard(出口駅)からNorth Sydneyまでの営業キロを足した値を用いる。

③シティサークル内の移動→どう乗っても3.21キロ乗ったものとする
例:Martin Place→Museumの移動…実キロは3.21キロではないが、3.21キロ乗ったものとする(初乗り運賃で完結)

【入出場時間の制限】
鉄道以外はこれを読んで下さい。鉄道も意外とシンプルです。

①シドニートレインズの営業範囲内(上で挙げた路線図の範囲)だけで乗降する→乗車時のタッチから5時間
②NSWトレインリンクの営業範囲内(路線図の範囲外)だけで乗降→同上
③シドニートレインズとトレインリンクの営業範囲をまたがる→同6時間
④『長時間特例1』 トレインリンクの営業範囲から乗車し、シドニートレインズの営業範囲を通過し、トレインリンクの営業範囲へ抜ける→同7時間
ただしEmu Plains, Macarthur, WaterfallとBerowra駅のうち2つを通過しなければ、この特例は適用されません。
⑤『長時間特例2』片道最短経路が350キロを超える乗車→16時間

大体の例は出したと思うので、あとはのんびり旅行をお楽しみください。
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