新宿線・拝島線 節電ダイヤまとめ
今年3月11日に発生し、今もなお犠牲者を増やし続ける東日本大震災。
それに伴い福島第一原発を初めとする東京電力の発電所が多数被災し、継続的な電力供給が危ぶまれる事態に発展しました。
その為、地震の3日後の14日から西武線各線で節電ダイヤでの運行を行っていましたが、昨日の3月31日に終了し特急列車を除いて平常運行に戻る形になりました。
この記事では半月以上に渡って続いた節電ダイヤについて、段階に沿ってまとめて行きたいと思います。
3月14/15日
3月13日日曜日、東京電力から突如計画停電の実施が発表されました。沿線にベッドタウンを多数抱える西武新宿線沿線は勿論停電区域に入り、5つに分けられた停電グループの停電時間を考慮しながら運行を続けなければならなくなりました。
最初は計画停電の対象外である中野区内での折り返し運転だけを行うということで、鷺ノ宮止まりの電車だけが運転される予定でしたが、その後に鷺ノ宮止まりを中心パターンとし、停電が起きない時間を縫って田無や上石神井まで運転するように変更されました。

鷺ノ宮止まりで、折り返し西武新宿行の電車は2番ホーム(本来は下りホーム)に停車。鷺ノ宮⇔西武新宿間は完全6分間隔での運転となりました。(画像は再掲)
鷺ノ宮までしか電車が来ないとあって、いつもは混んでいる午前中の上り電車はガラガラの状態でした。

鷺ノ宮駅東側の渡り線を使って、西武新宿方面へ折り返す38101F。通常時・異常時共に、この渡り線を使う事は鷺ノ宮止/始発の定期列車の廃止後は有りませんでした。
渡り線は25km/h制限で、そこを通る時電車は大きく揺れる上、上り坂の途中にポイントが有る為ノッチ投入→ノッチオフの連続で乗り心地は良くありませんでした。
3月16日
前日までの超節電ダイヤとは打って変わり、新宿線系統全路線での通常の4割程度での運転が発表されます。新宿線・拝島線・多摩湖線では全列車各停で運転された為、遠距離利用者にとっては完全な我慢大会と化してしまいました。
3月17/18日
3月15日、東京電力と首都圏の私鉄各社で「電車の本数を削減するなら一日中運転しても良い」という取り決めが有行われ、16日からの運行に改善の兆しが見えました。
そして16日から、キッカリ時間を分けて運転区間を分断するようになりました。詳細についてはこの記事をご覧頂くとして、この運行パターンにより、田舎のローカル線のように数時間に渡って電車が来ない駅が現れました。
特に本川越駅の場合は、朝の5:30頃に電車が出た後は10:30まで電車が来ないと云った様な感じですが、これは計画停電の影響で駅施設が使えなくなるのを防ぐための対策でしたので、致し方無い物だったのです。
この2日間は各停のみの運行でしたが、最も利用客の多いラッシュ時間帯にはほぼ全線が動くように上手くダイヤが設定されていました。
また18日までの5日間は各停のみの運転だった為、新宿線では優等列車が一切運転されないという異常な状況となりました。
3月19~31日
19日からのダイヤでは新宿線の準急が復活しました。
この日から31日まで使われたダイヤは、通常時の7割程の本数での運転となる様に設定され、利用客の多少に拘わらず全曜日共通の物(深夜帯除く)でした。
日中は西武新宿~上石神井が8本/h、上石神井~新所沢間が6本/h、そして新所沢~本川越間は3本/hとなり、今よりは利用客の少なかった1970年代前半のようなダイヤとなりました。
また準急は、乗客の集中を避けるため途中の駅で一切電車を抜かさない(=並行ダイヤ)ように設定され、通常より一部区間でかなりの所要時間がかかりました。
拝島線では全列車の小平折り返しが実施され、一部時間帯を除いて完全10分間隔での運転が行なわれました。

高田馬場駅にて。詳しいダイヤはこちらをご覧頂くとして、日中に高田馬場駅で10分も電車が来ないという異様な状況、そして各停が途中駅で一切優等に抜かれないという状況がお分かり頂けると思います。
表示機に表示されているこの3本の列車が20分サイクルで運転されました。

全列車が小平止まりで運転された拝島線。小平止まりの電車から、しっかり新宿線の上り・下り電車両方に乗り継げるダイヤになっていました。
4月1日から、新宿線各線ではほぼ平常通りの運転となります。
但し通常ダイヤと違って平日は全ての特急、休日は一部の特急と日中の電車が運休となります。運転される特急電車は以下の通りです。
平日 全列車運休
休日上り
小江戸12~18号(本川越9:30,10:33,11:33、12:33発)、26号(本川越16:00発)より後の全ての特急
休日下り
小江戸9,11号(西武新宿10:30,11:30発)、23号(西武新宿17:00発)以下の全ての特急
それに伴い福島第一原発を初めとする東京電力の発電所が多数被災し、継続的な電力供給が危ぶまれる事態に発展しました。
その為、地震の3日後の14日から西武線各線で節電ダイヤでの運行を行っていましたが、昨日の3月31日に終了し特急列車を除いて平常運行に戻る形になりました。
この記事では半月以上に渡って続いた節電ダイヤについて、段階に沿ってまとめて行きたいと思います。
3月14/15日
3月13日日曜日、東京電力から突如計画停電の実施が発表されました。沿線にベッドタウンを多数抱える西武新宿線沿線は勿論停電区域に入り、5つに分けられた停電グループの停電時間を考慮しながら運行を続けなければならなくなりました。
最初は計画停電の対象外である中野区内での折り返し運転だけを行うということで、鷺ノ宮止まりの電車だけが運転される予定でしたが、その後に鷺ノ宮止まりを中心パターンとし、停電が起きない時間を縫って田無や上石神井まで運転するように変更されました。

鷺ノ宮止まりで、折り返し西武新宿行の電車は2番ホーム(本来は下りホーム)に停車。鷺ノ宮⇔西武新宿間は完全6分間隔での運転となりました。(画像は再掲)
鷺ノ宮までしか電車が来ないとあって、いつもは混んでいる午前中の上り電車はガラガラの状態でした。

鷺ノ宮駅東側の渡り線を使って、西武新宿方面へ折り返す38101F。通常時・異常時共に、この渡り線を使う事は鷺ノ宮止/始発の定期列車の廃止後は有りませんでした。
渡り線は25km/h制限で、そこを通る時電車は大きく揺れる上、上り坂の途中にポイントが有る為ノッチ投入→ノッチオフの連続で乗り心地は良くありませんでした。
3月16日
前日までの超節電ダイヤとは打って変わり、新宿線系統全路線での通常の4割程度での運転が発表されます。新宿線・拝島線・多摩湖線では全列車各停で運転された為、遠距離利用者にとっては完全な我慢大会と化してしまいました。
3月17/18日
3月15日、東京電力と首都圏の私鉄各社で「電車の本数を削減するなら一日中運転しても良い」という取り決めが有行われ、16日からの運行に改善の兆しが見えました。
そして16日から、キッカリ時間を分けて運転区間を分断するようになりました。詳細についてはこの記事をご覧頂くとして、この運行パターンにより、田舎のローカル線のように数時間に渡って電車が来ない駅が現れました。
特に本川越駅の場合は、朝の5:30頃に電車が出た後は10:30まで電車が来ないと云った様な感じですが、これは計画停電の影響で駅施設が使えなくなるのを防ぐための対策でしたので、致し方無い物だったのです。
この2日間は各停のみの運行でしたが、最も利用客の多いラッシュ時間帯にはほぼ全線が動くように上手くダイヤが設定されていました。
また18日までの5日間は各停のみの運転だった為、新宿線では優等列車が一切運転されないという異常な状況となりました。
3月19~31日
19日からのダイヤでは新宿線の準急が復活しました。
この日から31日まで使われたダイヤは、通常時の7割程の本数での運転となる様に設定され、利用客の多少に拘わらず全曜日共通の物(深夜帯除く)でした。
日中は西武新宿~上石神井が8本/h、上石神井~新所沢間が6本/h、そして新所沢~本川越間は3本/hとなり、今よりは利用客の少なかった1970年代前半のようなダイヤとなりました。
また準急は、乗客の集中を避けるため途中の駅で一切電車を抜かさない(=並行ダイヤ)ように設定され、通常より一部区間でかなりの所要時間がかかりました。
拝島線では全列車の小平折り返しが実施され、一部時間帯を除いて完全10分間隔での運転が行なわれました。

高田馬場駅にて。詳しいダイヤはこちらをご覧頂くとして、日中に高田馬場駅で10分も電車が来ないという異様な状況、そして各停が途中駅で一切優等に抜かれないという状況がお分かり頂けると思います。
表示機に表示されているこの3本の列車が20分サイクルで運転されました。

全列車が小平止まりで運転された拝島線。小平止まりの電車から、しっかり新宿線の上り・下り電車両方に乗り継げるダイヤになっていました。
4月1日から、新宿線各線ではほぼ平常通りの運転となります。
但し通常ダイヤと違って平日は全ての特急、休日は一部の特急と日中の電車が運休となります。運転される特急電車は以下の通りです。
平日 全列車運休
休日上り
小江戸12~18号(本川越9:30,10:33,11:33、12:33発)、26号(本川越16:00発)より後の全ての特急
休日下り
小江戸9,11号(西武新宿10:30,11:30発)、23号(西武新宿17:00発)以下の全ての特急
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